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統営/伝統の「螺鈿漆器」体験

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統営の名物「螺旋漆器」の施設

統営の名物「螺旋漆器」の施設

統営は、韓半島南部の中心、固城半島の端、閑麗海上国立公園のメイン都市です。三方が海に面していて、大小250あまりの島々が点在し、その景色はまさに壮観。冬の手前でもそれほど寒さを感じませんでしたが、夏は涼しく、冬は暖かい気候だそう。

この統営で有名なのが、繊細な手作業で作られるという工芸品。特に「螺鈿(ラジョン)」は、韓国の重要無形文化財第10号に指定されているほど、現地では有名と聞きました。

螺鈿は、サザエを指す「螺」と、道具を合わせる意味の「鈿」の合成語で、別名「チャゲ」。チャゲは、サザエを薄く切る、という意味で、この技術を持つ者が「螺鈿匠」です。

今回、統営漆芸美術館で、螺鈿の漆器づくりを少しだけ体験しました。

まず、螺鈿漆塗りは、木、瓦、革、竹などの器に漆を塗って下地を整えます。自分が体験したのはおそらく瓦で、薄く切ったサザエをノコで切ってあるのを、やすりを念入りにかけました。その後、小刀で切り取ったところに精巧な文様を貼ります。いろいろな文様があったので、どれを貼ろうか迷ってしまいました。文様を貼るスペースはすごく小さいのですが、デザインのセンスが問われるので、とても慎重に選びました。

その文様を貼った後、もう一度、漆を表面に念入りに塗っていきました。その漆が乾いたら、完成。完全に乾くまでには少々時間がかかりましたが、初めての割にはなかなか立派にできたような気がします。現地での伝統工芸の体験は、しっかり旅の思い出になりました。

美術館にはほかにも、統営の伝統工芸品「統営小盤」なども展示されていました。小盤は、韓国では、食事の時に食器を置く小さなテーブルのこと。特に、統営小盤の天板は、他のエリアのものに比べると丈夫なケヤキなどの木を使っているのが特徴とのことです。また、統営小盤の4つの足が、他のエリアにはない、馬足、猫足などに仕上がっているのもここならではとのことです。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。